労 働 者 の 権 利 と 生 活 を 守 り 、
経 営 の 展 望 を も 切 り 開 こ う!
全労協全国一般東京労働組合
弘 栄 堂 書 店 労 働 組 合
不況に強いと言われた出版業界も7年連続の前年比マイナス成長。コンビニエンストアの雑誌売上の伸長、ブック・オフなど新古書店の拡大による書店シェアーの減少(約65%)。また、メガ書店といわれる大型書店の出店攻勢とあいまって、web書店といわれるインターネット取引の増加など、リアル書店といわれる店舗をもつ中小書店の経営環境は、厳しさを増し、存亡の危機に瀕している。弘栄堂書店も例外ではありえず、8年前の旧会社整理、新会社移行後、人員不補充、仕事は基礎からなどの施策によって、連続黒字決算を行い、ここ数年の売上鈍化にもかかわらず、ひとまずしのいできた。
しかし、こうした事情を下支えしているのはあくまで労働者の低賃金構造である事は言うまでもない。具体的には社員の平均賃金が、勤続30年、平均年齢54歳、基準内賃金平均27万9932円、一時金の昨年実績は、夏冬合計で年間、3.393ヵ月という低い数字が象徴している。この平均賃金も55歳以上は15%ダウンするので、あと1年で、55歳平均賃金は約24万円となる予測である(つまり、年収は約370万円)。
一方、本年8月6日、吉祥寺駅ビルロンロンの隣、京王線吉祥寺駅ユザワヤ店地下にワンフロワー500坪の啓文堂書店が出店、JR改札口を挟んで書店間競争に突入した。弘栄堂書店にとっては9月期はハリーポッター初日の売上は全国3位の成績で、その余波で持ちこたえているものの、平日平均10〜15%の売上ダウンを余儀なくされ、存亡の危機となり得る事態と認識している。今後は啓文堂書店と対抗できる営業策を早急に実現することが、急務の課題となっている。他の店でも今期のこれまでの売上は低迷し、前年比約96%強と、営業的にも厳しい環境におかれている。
対会社との重要な交渉事項は、「臨時労働者の退職慰労金制度の導入」、定年延長を求める「定年後の雇用に道筋をつける制度」、を作ることである。「週休2日の実現」、「レジの金銭盗難事故に関する組合員への不当な損害賠償請求の撤回」など、交渉は今一歩のところで暗礁に乗り上げている。その主な原因として、経営側に現状の労働実態を正しく把握し、かつ、少しでも長期的に労働者の生活を保証しようとする制度導入について十分な理解を示そうとせず、それらを実現しようとすることに極めて消極的な経営姿勢が上げられる。
我が社の場合は出版書店業界の影響下にありながらも、労働条件については、親会社関連企業の実態に左右される現実がある。不況のなか社会状況は厳しいが、そのことによって労働者の権利、生活が著しく侵害されるとしたら、それはまったく受け入れることのできない事である。私たちはこれまでと同じく会社を真に展望あるものにするためにはいかなる協力も惜しまないが、当然ながら会社も私たちの生活と権利、労働条件の維持向上への努力をするという前提がなければならない。これらの困難を共有しながら、上部団体の仲間や、JR鉄道関連労の仲間、書店の仲間、争議団の仲間など、企業を越えてできるだけ多くの労働者と連帯しながら少しずつ道を切り開いて行きたいと考え
ている。ご協力をお願いする次第です。ガンバロウ!